日本在来馬6種類

伝えられているところによると、現在日本には8つの純血種の在来馬が残っているそうです。完全な日本の血種ではなく、日本と西洋の混合血種の固有品種もいますが、それらは専ら日本にいるため、日本在来馬に分類されます。では以下にて、日本在来馬6つを紹介していきます。

どさんこ

 

どさんこは、その積極的な気質で知られており、軍事輸送、重い運搬業務、農作業、そして遊びとしての乗馬などの多様な業務に適しています。ほとんどが粕毛ですが、いろいろな単色の毛のものもいます。

寒立馬

 

 

この品種は純血種の日本在来種ではありませんが、日本の国宝に分類されています。西洋の馬を交配させて大きくしようという取り組みがなされたにもかかわらず、体高が低いままですが、丈夫で筋肉質の体格と、厳しい寒さへの忍耐力が評判です。

多くの日本在来馬と同様に、寒立馬は絶滅の危機に瀕しており、2009年には寒立馬は7頭しか残っていませんでした。現在では、保護が促進されたことで、40頭以上にまで数が増えました。

木曽馬

日本にいる全ての木曽馬は飼いならされており、木曽品種の保存と継続に全面的に取り組んできた施設「木曽馬の里」のおかげで現在も生息しています。

「木曽馬の里」では、生き残った数少ない木曽馬も見ることができますし、有料ですが乗馬もできます!木曽馬に乗るには15分で2,000円ですが、その費用は品種の保存にあてられています。現在、木曽馬は30頭生息しているそうです。

御崎馬

こちらの品種はかなり小さく、体高は平均12ハンドで、西洋ではポニーと呼ばれます。1967年に、高鍋藩の秋月が多くの野生馬を種畜として集めたことがこちらの品種の正式な起源となりました。御崎馬は、およそ2,000年前に当地域に輸入された馬に由来すると言われています。

宮古馬

宮古馬は、なんと1,000年以上も続く品種の馬です。重大な絶滅の危機に瀕しているにもかかわらず、世界大戦や江戸の勅令の中も生き延びてきました。現在、正確に何頭の宮古馬が生息しているかは不明ですが、それほど多い数ではないでしょう。

2001年には19頭しか生き残っていませんでした。とはいえ、これは1983年の7頭と比べると増えたことにはなりますが、復活に向けた取り組みはとてつもなく遅いスピードでしか進展していないようです。

野間馬

野間馬は、小ぶりな体格にもかかわらず、丈夫な品種です。こちらの品種は足が速いことでも有名です。小ぶりでもあるので、さほどたくさんの餌を必要としない割には、大きな重量の荷物を運ぶことができたため、以前は、大半が荷物の運搬用に使われていました。

現在では、観光客向けの呼び物として使われることがほとんどですが、こちらの品種はしばしば子供向けのセラピーホースとしても活躍しています。